専門とする疾患
片側顔面けいれん
誰にも相談できず、一人で抱え込んでいませんか?
お顔がピクピクするけいれん。鏡を見るたび、他人の目が気になって外出も億劫になる。でも、いざ家族や友人に相談しても、「たかが顔のけいれんでしょ?」
「命に関わるわけじゃないし、手術なんて大げさだよ」
そんなふうに言われてしまった経験はありませんか?
確かに、この病気は命を脅かすものではありません。
でも、毎日顔が自分の意志とは関係なく動くストレスや、人前でけいれんが出て自分の顔がどう見られているのか、といった気持ち、それらは本当に深刻な悩みです。
しかも、「手術しかないのでは?」
「脳外科を受診したらいきなり手術を勧められるかも」
――そうした不安が、受診を遠ざけてしまうこともあるかもしれません。
私は、そうしたお気持ちにこそしっかり向き合いたいと考えています。外科治療(MVD:微小血管減圧術)は確かに有効な選択肢の一つですし、それ以外のボトックス注射といった治療法や、経過観察という選択もあります。
「この煩わしい痙攣から解放されたい」
――その思いに寄り添いながら、一緒に最適な道を考えていける診療を目指しています。

Does your facial twitching make you feel alone or misunderstood?
You may have been told,
“It’s just a small twitch,” or
“It’s not serious—why consider brain surgery?”
But the constant movement, especially around others, can be truly exhausting.
I understand how difficult it is to live with this.
You don’t need to face it alone.
We’ll discuss all options—Botox, observation, or surgery (MVD)—and choose the best path together.
No pressure, no rush—just support and care.
三叉神経痛
あまりの痛みに、涙が出そうになるとき。
お顔に電撃が走るような、鋭く激しい痛み。食事も会話もできず、ただじっと痛みが去るのを待つしかない……
そんな経験をされている方もいらっしゃると思います。
このような痛みは、この分野を専門としている医師でも経験しないと本当のつらさを理解するのは難しいかもしれません。ましてや痛みは周囲の人にはなかなか伝わらず、孤独を感じることもあるでしょう。
あまりの痛みに「もう何でもいいから治してほしい」と受診し、下調べもせずに勢いのまま手術を受けてしまう――そんなケースも少なくありません。
でも本当は、手術は「納得して受けるべきもの」です。
治るならそれで良いのかもしれませんが、大切な自分の体を他人に預けるのですから。
また一般の方にとっては「いきなり手術」と言われると、不安になるのも当然です。
私は、まずお薬で症状をコントロールすることを基本と考えており、患者さんが心身ともに落ち着き、冷静に治療法を選べるようにお手伝いを致します。
もちろん、アレルギーや副作用などお薬が合わなかったり、痛みが強すぎる場合は、状況に応じて準緊急での対応も行います。その際も、「どんな手術か」「どう治るのか」「リスクは?」といったすべての疑問に、正面から丁寧に向き合う診療を心がけています。

When pain strikes, it’s overwhelming.
Sharp, electric facial pain can take over your life.
It’s natural to want quick relief—but surgery should never feel like a forced decision.
We usually begin with medication. If that doesn’t help, we’ll carefully consider surgery (MVD) together, at the right time for you.
I aim to provide thorough, gentle care so you feel fully informed and supported every step of the way.